[サンフランシスコ 29日 ロイター] - インターネット検索大手の米グーグル(GOOGL.O: 株価, 企業情報, レポート)が29日発表した第4・四半期決算は、15%増収となったものの、オンライン広告価格が引き続き低下したこで、市場予想に届かなかった。為替変動も圧迫要因となった。
連結売上高は181億ドルとなり、前年同期の157億1000万ドルから増加。ピシェット最高財務責任者(CFO)は、為替変動が「非常に強い向かい風」となったにもかかわらず、増収となったと述べた。
ただトムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の184億6000万ドルは下回った。
純利益は47億6000万ドル(1株当たり6.91ドル)と、33億8000万ドル(同4.95ドル)から増加。ただ、調整後の1株当たり利益は6.88ドルと、アナリスト予想の7.11ドルに届かなかった。
クリック1回当たりの広告料金を示すコスト・パー・クリック(CPC)は前年比3%低下。ただ、広告クリック回数は14%増加した。
スマートフォン(スマホ)やタブレット型端末などのモバイル端末を通したオンラインサービスでは、一般的に広告料が安めに設定されており、消費者の間のモバイル端末の利用拡大に伴い、グーグルの広告収入への圧力が高まっている。