米国のルー財務長官は、強いドルは自国に有益で、海外経済と比べて国内経済の勢いが強いことを受け、為替相場が動いているとの見方を示した。
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)出席のためスイスのダボスを訪れているルー財務長官はCNBCのインタビューで、「強いドルは米国にとり有益」と言明した。
ドルが昨年5月初旬以降、主要貿易相手国の通貨に対し約20%上昇していることについて、ファンダメンタルズを反映していると指摘。「他国での情勢がさほど良好ではないことが、為替相場の動きにつながっている」と語った。
さらに、ブルームバーグTVに対し、軟調な世界経済の情勢は米成長率を幾分押し下げる可能性があるとしつつも、景気拡大の足かせになるほどではないとの見解を示し、「米経済は力強く、今後も堅調に推移する」と述べた。
また、中国については、為替政策の転換を確認しているとの見方をあらためて示した。