午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の117円後半。正午過ぎに日銀が金融政策の現状維持を発表すると、一部、緩和強化策を期待していた向きから失望売りが出た。
その後は黒田東彦総裁の会見を見極めようとするムードが強まり、積極的に取引を手がける動きは限られた。
朝方のドル/円は、マイナス圏で寄り付いた日経平均株価が下落幅をじりじりと広げたのに連れ、やや弱含んだ。ただ、株価の下落は織り込み済みだとして「株価がさらに下げるようでなければ、ドル/円も大きく下げる様子はない」(国内金融機関)との声が出ていた。仲値にかけては、実需筋から売りと買いの両サイドの動きが出ていたという。
仲値通過後はじり安となり、株式市場が前引けした11時半過ぎには、ドルは一時118.15円まで下押しされた。その後、正午を挟んで118.44円まで持ち直していたが、日銀が金融政策の現状維持を決定したと伝わると、ストップロスを巻き込みながら下落し、一時117.66円まで下げた。