豊臣秀吉が贈答儀礼として製造させたといわれる、天正菱大判。天正16年(1588)に鋳造され、表に菱形の桐極印が打たれているため、こう呼ばれる金貨は美術品としても当時の技巧の高さをうかがわせる美しい作品だ。世界で存在が確認されているものはわずか6枚。その中の貴重な1枚がスイス・チューリヒで22日、オークションにかけられる。
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