米マクドナルドが23日発表した第4・四半期決算は、中国の食肉期限切れ問題や国内の競争激化が引き続き重しとなり、減収減益となった。
2015年上期も苦戦を強いられるとの見通しを示したほか、新規出店ペースが減速する中、年間の店舗建設費予算を約5年ぶりの水準まで引き下げた。
純利益は11億ドル(1株当たり1.13ドル)と、前年同期から21%減少した。
売上高は約7%減の65億7000万ドル。
世界の既存店売上高は0.9%減少した。
2014年の既存店売上高は、全四半期を通じ減少。ただ、12月の米既存店売上高が0.4%増と、2013年10月以来初めてプラスに転じたことは、幾分明るい材料となった。
ドン・トンプソン最高経営責任者(CEO)は声明で、「1月の既存店売上高はマイナスとなる見通しで、とりわけ2015年上期における業績が圧迫されることが想定される」と述べた。
2015年の設備投資については約20億ドルを目標とし、昨年の27億ドルから縮小した。
マクドナルドの株価は小幅安で推移した。