金融業界の大御所のひとりであるジョージ・ソロス氏は、年金基金の資金をヘッジファンドに投資することに対して用心するように警告している。世界経済フォーラムの会議で22日、億万長者投資者である同氏は、ヘッジファンドに支払う管理手数料について言及し、公務員たちの数十億ドルのお金をそのような製品につぎ込むのは軽率であると主張した。
通貨をヘッジファンドするビジネスに注力することから手を引いているソロス氏は、「現在の市況はヘッジファンドにとって難しい状況です」と述べ、「彼らのパフォーマンスは、管理手数料を除くと、平均のプラスマイナス20%の間になりがちです。最高のパフォーマンスをあげるヘッジファンドもいくつかあるでしょう。けれども、ポートフォリオではヘッジファンドに大きな割合を割くことが、必ずしも勝利戦略にはなっていません」と解説した。
金融調査会社調査会社「プレキン(Prequin)」によってまとめられたデータによると、公共の年金システムは現在約4,700億米ドル相当の投資をヘッジファンドにしている。
ウォーレン・バフェット氏も数か月前にソロス氏と同じ警告をしている。