クリスマスの5日後、マンハッタンの金融街にあるデパート「センチュリー21」は賑わっていた。客たちがデザイナーズブランドの割引商品を探しているからだ。一方、財布、靴、および服飾品を販売している6階より上のフロアはとても静かである。
そこでは客たちが「お客様サービスセンター」の外に列を作って並んでいる。レシートを片手に、センチュリー21のロゴが入ったショッピングバッグを持った彼らは、長時間待っている。
兄弟へのクリスマスプレゼントとして購入したベルトを返品に来ていたテチャナ・バクナク(Tetyana Bakhnak)さん(29)は、「数年前、返品の列はもっと長かった気がします。今回はましです」と述べた。バクナクさんが購入したベルトはサイズが小さすぎたという。
ニューヨーク在住のバクナクさんは「今年、私が返品するのはこれだけです。そんなには失敗しません」とコメントした。ほとんどの買い物はネットでするバクナクさんだが、このベルトはセンチュリー21の前を通りかかったときに衝動買いしたと言う。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ソフトウェア企業「オプトロ(Optoro)」の調査で、毎年、客たちは休暇シーズンに600億米ドル相当の商品を返品すると判明した。全ての返品の20％がこの時期に集中する。