エアアジア社の旅客機QZ8501が28日、突然消息を絶った。GPS機能が発達し、どこにいても瞬時に携帯電話がつながる現代において、当局による民間航空機の追跡がどれほど脆弱であるかという論争が再燃している。問題の1つとして、世界の航空業界の大半が依然として近代技術以前の性能しか持たないレーダーに依存していることがある。広大なジャワ海上空で行方不明となったエアアジア旅客機捜索にも、この現状が影響している。
インドネシアの捜索本部は29日、インドネシアのスラバヤ(Surabaya)から28日午前にシンガポールへ向かう途中で行方不明になった旅客機が「海底に墜落した可能性がある」と発表し、航空管制官と航空機との交信が途絶えた状況を説明した。そして30日、インドネシア当局の救助隊がその不明機の残骸を海上で発見、墜落が確認された。今年3月にマレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向かう途中で行方不明となったマレーシア航空機MH370(乗客乗員239人)は、大惨事として世界的な注目を集めたが、現在も未解決のままである。
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不明のエアアジアQZ8501捜索:ハイテク時代になぜ旅客機は消えたのか?
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