スイスの電力産業がドイツの市場開拓を積極的に進めている。スイスと欧州連合(EU)の間でエネルギー問題をめぐる交渉が難航する現在、スイスのエネルギー業界はドイツ政府に、電力安定供給の備えとしての水力発電の存在をアピールしている。
「エネルギーシフト」をキーワードに、ドイツでは政府によるエネルギー転換が急ピッチで推し進められている。脱原発の道を進み、同時に再生可能エネルギーの拡充を行う上で必要とされるのは、電力供給の安定に向けた新たな骨子案だ。そのため現在、ドイツ政府は将来の構想を進めており、提案を「Grünbuch(緑の本)」にまとめている。まだ正式な決定事項はないため、外部からの提案も受け付けている。
↧