イスラム国に捕われている2人の日本人解放のための身代金2億ドル支払いのデッドラインが近づく中、日本は22日、イスラム国と接触できていないと述べた。ISISは20日、72時間以内に身代金を支払わなければ2人の男性を殺害するとするビデオを公開している。
菅義偉内閣官房長官によると、現在のところ、後藤健二氏と湯川遥菜氏の安否は不明だという。CNNが伝えた。日本は、近隣国政府や現地の部族長など、第三者を通じてISISに接触しようとしているとも報道されている。日本政府によれば、ISISの通告する期限は現地時間23日午後2時50分だという。
「日本は、女性と子どもを殺害し、イスラム教徒の家を破壊するための1億ドルを得意気に拠出した」とISISの兵士はビデオで語り、ISISと敵対する欧米の軍事努力に日本が支援をしたため、日本人が標的となったと述べた。
米国主導のイラク・シリアのISIS拠点に対する空爆に加わっていないことを、日本は繰り返し強調している。また、日本政府は、拠出した資金は人道支援目的であり、軍事支援ではないとも述べている。
他方、外交の専門家らは、人質解放のために日本の持つ選択肢は多くはないと指摘する。