欧州の若者の失業率の高さや、経済的な流動性の低さが、若者の過激化やイスラム国のようなテロ組織への参加の主な要因になっていると指摘されてきた。しかしフランスで2人の若者が12人を打ち殺したシャルリー・エブド事件後、テロの専門家は、就業状況ではなくある種の個人的な特徴が若者を過激化させようともくろむイスラム主義者にとって重要になっていると述べた。
ISISなどのテロリストグループにインタビューした経験のある、カナダのダルハウジー大のリジリエンス研究センターのポストドクター・フェロー、アマルナス・アマラシンガム(Amarnath Amarasingam)氏によれば、「アフガニスタンからパキスタン、白人の改宗者まで、基本的にどんな民族もありますし、社会経済的な出身もそうです。崩壊した家庭の出身者もあれば、そうでない者もいます」という。