(…前編から続く)逆に言えば、いまや伝記映画にメジャーとかマイナー、あるいはその人を知っている/知らないというのはそれほど関係ないのかなと。前回書いたことと重なるが、いかに鮮烈かつ数奇なエピソードを映画として見せるかが第一で、その人がどんな人生を歩んだかは二の次。だからこそ、デイヴ・ヴァン・ロンクの回顧録をもとにさまざまなエピソードが付け加えられた『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』や、ポピュラー音楽界のアウトサイダーたちのエピソードをパッチワークで重ね合わせた『FRANK』のようなリ・イマジネーション的作品が成立し得るのだろう。
・音楽系の伝記映画が充実した2014年。2015年は?/前編
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音楽系の伝記映画が充実した2014年。2015年は?/後編
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