インドネシア沖で28日に消息を絶ったエアアジア機QZ8501便(エアバスA320─200型機)の捜索が31日も続くなか、捜索救助当局は機体の残骸や一部乗客の遺体が見つかった海域の海底で音波探知機が大きな物体を検知したことを明らかにした。機体が海底に沈んでいる可能性が高いとしている。
捜索救助当局はこれまでにボルネオ島の沖合いの現場から7人の遺体を収容。このうち2体がインドネシアのスラバヤに運ばれた。
当局によると、収容された遺体のうち数体は衣服を完全に着用したままだった。このことから、エアアジア機が海面に接した際、機体はばらばらになっていなかったとの見方が出ている。
また当局者によると、収容された遺体のうち救命胴衣を着けているものはなかった。
乗客乗員162人を乗せたエアアジア機は28日朝、インドネシアのスラバヤからシンガポールに向かう途中で消息を絶った。乗客のほとんどがインドネシア人。これまでに生存者は見つかっていない。